福祉保健委員会視察報告 ①静岡県立静岡がんセンター
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- 11月18日
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11月18日、福祉保健委員会で静岡県立静岡がんセンターを視察しました。
平成27年国内初のAYA世代病棟を設置し、癌細胞のみを集中的に破壊する陽子線治療や、チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)と呼ばれる子どものケアに徹した専門職を病棟に配置するなど特色ある取組みを行っています。
AYA世代とはAdolescent and Young Adult (思春期や若年世代)のことで15歳から29歳、場合によっては15歳から39歳までを指します。
この世代は就職や結婚、育児といったライフイベントも多く、がん患者さんの相談ニーズは多岐に渡っています。
自分の将来については勿論、小児慢性特定疾患への補助が終わる20歳から介護保険給付が始まる40歳までは公的支援が乏しいこともあり、癌治療に伴う高額医療費が経済的な負担や困難(financial toxicityファイナンシャル・トキシシティ)を招いていること、10年後20年後の身体に影響がでてくる晩期合併症への不安等々。
一方、CLSは現在、アメリカの大学院に行かないととれない資格ですが、がんセンターには2人のCLSが活躍していました。AYAこどもサポートチームという多職種の連携チーム内でも重要な役割を果たし、患者さんの家族である子どもたちもケアの対象として、遊びを通してコミュニケーションを取り子どもたちの心を癒しています。
年齢で区切ったAYA世代病棟ならではのプレイルーム、オンライン学習もできるAYAルーム、またピアサポートで当事者の横のつながりも支援しており、患者さんやご家族に寄り添った医療はプロフェッショナルそのものでした。
経済的負担や、治療のために子どもを預ける環境を整えることなど、医療以外の観点も埼玉県内で深める必要があります。












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