9月11日、委員として環境審議会に出席しました。第5次埼玉県環境基本計画の令和5年度進捗状況について県から報告がなされ、県が指定する鳥獣保護区である奥秩父特別保護地区の再指定について審議会への諮問がされました。
私は、埼玉県環境基本計画の29の施策指標のうち、「家庭系ごみの1人1日あたりの排出量」、「県産木材の供給量」、「1年間の地盤沈下量が2㎝以上の地域の面積」の3指標について質問しました。
いずれも目標値に届かない指標となっており、特に木材の供給については川上から川下にかけて流通ルートを一元化し、簡素化した新たな流通体制を整備していく旨の説明がありましたが、木材を切り出す担い手も製材所も減るなか、林業低迷の現状を打開するのは容易ではありません。SDGsの観点から関与する主体を増やし、例えば企業の力をもっと借りて、協力企業にはインセンティブを付ける等の工夫も検討すべきだと考えます。
また、地盤沈下については、さいたま市西区の当該エリアについて、地下水の採取を規制していくことを視野に、10月に専門家会議を設けるとのことでした。
もう一つの議題である特別保護区の再指定は、県の最西端である奥秩父地域です。標高が高く、クマタカやニホンカモシカなどレッドデータブックに記載された絶滅危惧種が数多く生息しています。特別保護区の指定期間は10年ですが、委員の中からは、気候変動の影響がでやすい鳥獣に絞っても、5年などもう少し短い期間で調査をすべきではないか等の意見がありました。
素晴らしいことだと思ったのは、環境省がすすめる政策の一つである「こどもエコクラブ」の会員登録者数約9万2000人(全国)のうち、埼玉県の子どもたちが約1万4000人で第一位であると伺ったことです。環境への意識が高い県民性をさらにアピールしていきたいと思います。
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