自然再生・循環社会対策特別委員会 視察
- サイト管理者
- 7月29日
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28日から岩手県に特別委員会の視察へ。初日は十和田八幡平国立公園に隣接する積水メディカル株式会社の自然との共生への取組みについて伺いました。
医薬品の生産拠点として大量の岩手名水を使用し、製造工程で出された廃液は嫌気処理され、発生したメタンガスは蒸気に変換され再び燃料となる一方、活性汚泥処理された工場排水は、問題ないレベルまで処理されたことを確認後、北上川水系へと排水されています。
また、工場敷地内にはカモシカやトウホクサンショウウオなどレッドリストに載る22種の希少な動植物が生息しています。産卵場所としてビオトープを整備するなど存続に会社側が尽力する取組みが評価され、環境省の「自然共生サイト」に認定されました。さらに、昨今話題の熊とも共生しているとのことで、熊よけのホイッスルを吹きながら森の中をすすむスリリングな視察でした。
29日は㈱花巻バイオマスエネジーへ。森林を保有し、木材をチップに加工し、発電燃料として使用し、得られた電気は花巻市の全小中学校、工業団地へ供給される電力の地産地消の取組みです。丸太など間伐材の他、森林に放置されていた樹の根っこ、廃棄物として出されていた剪定枝などもチップ化し有効利用。また、松くい虫被害にあったアカマツも発電燃料としていくことで、県内での伝染を抑えることに成功。最近ではナラ枯れ被害の広葉樹の受け入れも始めたとのことです。さらに、発電所で得られた熱を利用してきくらげを製造し、給食に出す取組みも。
埼玉県の林業も「活樹」を目指し、木材をどう有効活用するかが課題です。今回、現場の生の声をお聞かせいただくことができました。埼玉県政にしっかりと生かしていきたいと思います。


















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